憧れだけで生きてくほどもう、無邪気でいられない

たまたま私が過去に起こした自動車事故2回のうち2回とも
車内には山崎まさよしが流れていたから
なんとなく車内で聞くのに抵抗がある。
事故のトラウマ。
だが、新譜の中のとある1曲が
なんだかどーしても聞きたくなってしまう今日この頃。
ライブの時になぜか号泣してしまったからな。
恐る恐る聞きながら車を運転したけど
事故は起きなかった。よかった。

携帯のメールにバインツアー初日のことが
いろいろと入ってきた。
実感がわかないけど
もうあさってだ。
「弘剛隊（謎）」のとあるお方のチケ番がなかなかで、
「じゃ、弘剛さん前で」が合い言葉の私たちの
今回の弘剛さん前目印当番（笑）。

土曜日に出勤しないために
かなりムリムリに仕事して、真夜中に高速で帰って来た。

ものすごい湿気で、
霧が出ていた。
磨りガラスを通して見るような、
霧の中でぼんやり浮かぶ、高速道路のオレンジ色のライトと
道路周りの木々がなかなか幻想的な世界を作り出していて
その時流れていた「壁の星」に乗って
その幻惑の世界に放りこまれてしまいたい感じになった。
強烈な睡魔が襲って来ていたせいでもあるけれども。

我が家のそばの米軍施設は
普段からは想像できないぐらい物々しい警戒体制。
日本の警察の車と警察官、
そして米軍の、ちゃんと制服着た軍人が
ゴツゴツしたプチ装甲車（ジープがバカっぽく無駄にでかく、無駄にひろがちゃった感じの車）の
ルーフから身構えて立っていた。
ゲートの明かりも今まで以上に煌々と照らされていた。
やっぱり遠い世界の話じゃない。

民間人の犠牲者、というのは本当に痛ましいことなんだが
私はテレビのこちら側で、多くの人を殺した首謀者だけに怒りややるせなさを感じているわけではない。

直前まで恐怖にさらされて死んでいった人たちに
直接的な罪はない。

だけれども、人間は自らの意志とは無関係に
人を傷つけたりしていることがある。
多くの人が被害者であると同時に加害者でもあるんだ、ということを
肝に命じておかねば、と思いながら
帰って来た。